気象病

「雨の降る前に頭痛がする」「梅雨の時期になると古傷が痛む」                                                                  「季節の変わり目に体がだるくなったりめまいがする」など
天気の変化で体の不調を感じる方、それは「気象病」かもしれません。

「気象病」とは天候や気温・気圧・湿度などの変化によって起こる体調不良の総称で
頭痛関節痛持病の悪化めまい肩こりイライラ倦怠感など、現れる症状は様々です。

気象病は耳の奥にある「内耳」が気圧の変化を感じて自律神経が乱れることで起こると言われています。

内耳には体の平衡感覚をつかさどりバランスを取る役目と                                                                  気圧の変化を感知して脳に信号を送る役割があります。

 耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ取ると、その奥にある神経が活発になり                                                       脳の血管が広がり痛みの神経を刺激して頭痛がしたり、内耳の血流の低下によってめまいなどが起こります。                                              こうした慢性的な痛みによって脳に強いストレスがかかり続けると、不安やイライラなどの症状もあらわれます。      体質だからと我慢してしまうと症状が長引いてつらいですよね。                           突然の激しい痛みやずっと続く頭痛などの場合は                                  別の病気が隠れている場合もあるため、なかなか良くならない時は病院を受診しましょう。

 

≪症状の予防と改善のために≫

◎耳まわりの血流を良くしましょう

 血流が滞ると痛みが発生しやすくなるため、首や肩などをマッサージして筋肉をほぐしましょう。             耳の周りの血行が悪くなると内耳がむくみ、気圧の変化に過敏になるので耳のマッサージがおすすめです。
頭痛が起きそうな時や予防のために日頃から行うと良いですよ。

①耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒間ずつ引っ張る                                                                     ②耳を軽く横に引っ張りながら後ろ方向に5回ゆっくり回す                              ③耳を包むように耳の上部と下部を折り曲げて5秒間キープする                            ④両方の耳をてのひらで抑えて前から後ろに5回ゆっくり回す

◎天気の変化を予測して不調を未然に防ぎましょう

 どんなタイミングで症状が悪化するかがわかれば、体を休めて体調を整えたり                    薬を飲むタイミングも計れます。天気予報で翌日や1週間の天気・気圧をチェックしたり                 ウェブサイトやアプリなども活用すると良いでしょう。

◎自律神経を整える生活習慣を普段より意識してみましょう

 朝は決まった時間に起きて太陽の光を浴び、きちんと朝食をとることで体が活動モードになって
自律神経が整います。日中に運動してほどよく疲れたり、夜はぬるめのお風呂に入ってリラックスすることで
睡眠の質も良くなります。