お盆も過ぎ、少しずつ暑さも和らいできているように感じますみなさん夏の疲れは出ていませんか?
今回は『貧血予防』についてお話したいと思います。
貧血は血液を作る栄養素の不足によって起こる症状で、原因のほとんどが鉄分不足によるものです。食物から摂取された鉄は主に十二指腸で吸収され、そのあと骨髄へ運ばれ、血液を構成する赤血球の血色素(ヘモグロビン)を作ります。ヘモグロビンは体内の各組織に酸素を運ぶ役割があるので、鉄分が不足するとヘモグロビンがうまく作られなくなります。そうすると体内が酸欠になった状態になり貧血症状が起こってしまうのです。
❖❖食事で鉄分を効果的に摂取しましょう!❖❖
鉄分の1日摂取基準は成人男性で約7~7.5mg・成人女性は6~6.5mgとなっています。しかし実は鉄分は体内での吸収率の低い栄養素で、身体への吸収率は肉や魚など動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は約15~30%ですが、野菜・豆類・穀物など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」はその約5分の1程度しか吸収されません。そのため、少しでも効率よく食物から鉄を摂るためには食事の組み合わせも大切なんです。
❖❖食事の取り入れポイント❖❖
レバーや赤身の肉類、あさり、かき、血合いの多い魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻などの鉄分を多く含む食品を十分に摂るほかにも、
〇タンパク質を多く含む食品(魚・肉・卵・乳製品など)をバランスよく取り入れる。
〇鉄の吸収を促進させるために
酢・柑橘類・梅干しなど酸味のあるもの、香辛料などを使って胃酸の分泌を良くする。
ビタミンCの多い野菜やいも・果物などと一緒に摂る。
造血成分といわれるビタミンB12(レバー・納豆など)、葉酸(緑黄色野菜など)、
ビタミンB6(イワシ・卵黄など)、銅(貝類・レバーなど)と一緒に摂る。
〇緑茶や紅茶・コーヒーなどに多く含まれる「タンニン」が鉄の吸収を妨げる効果があるので、
食事中は控えておく。・・・などがあります。
サプリメントや鉄分を含む栄養機能食品などもたくさん出ていますので、食事だけでは摂取が難しい時はそれらを利用するのもおススメです。毎日の食習慣を少し見直して、鉄分不足を解消しましょう