「ビタミンB群」について

 4月に入り、仕事や新生活など生活環境も変化する季節となりました。加えて、コロナウイルス感染対策により外出控えやテレワークなど、生活スタイルも変化しています。環境の変化に対応しながら、自分でも気づかないうちに疲れがたまっているかもしれません。身体の疲れの解消のためには十分な睡眠と栄養補給が必要です。毎日健やかに過ごすために、体調管理と栄養バランスの見直してみましょう。今回はエネルギーを作るのに欠かせない栄養素「ビタミンB群」についてです。

 

 ビタミンB群には、

 ビタミンB1B2B6B12ナイアシンパントテン酸葉酸ビオチン などがあります。

 ビタミンB群の主な働きはエネルギー代謝を高めて円滑に行わせることです。エネルギー源や体の構成成分となる糖質・脂質・タンパク質だけを摂取しても、ビタミンB群が不足していると代謝がスムーズに行われないのです。そしてどれかひとつだけでは効果を発揮しにくく、お互いに補いあいながら働く栄養素なので、それぞれ単体ではなく一緒に摂るのが理想的です。例えば、ナイアシンやビタミンB12は葉酸に、ビタミンB2B6に必要というふうにお互いに助け合いながら働いています。

 

≪ビタミンB1  糖質をエネルギーに変える働きをします。

    肩こりや筋肉痛、食欲不振、疲労からくる手足のしびれやむくみなどの症状に効果的です。

≪ビタミンB2≫    脂質をエネルギーに変える働きをします。

   肝臓機能低下や脂質の過酸化、疲れからくる目の充血、肌荒れ、口内炎など皮膚粘膜の症状などを抑え、

   生活習慣病の予防にも効果的です。

≪ビタミンB6≫  体たんぱく質の材料となるアミノ酸の再合成の手助けをする働きをします。

   疲労性の免疫力低下からくる皮膚炎、口内炎、湿疹やアレルギー症を抑える効果もあります。

ビタミンB12葉酸と共に、ヘモグロビン・赤血球の生成をサポートする役割があります。

ナイアシンパントテン酸も脂質・糖質の代謝に必要な栄養素です。

 

 ビタミンB群は豚ヒレやレバー、赤身魚や乳製品など、動植物性食品に広く存在しています。例えば葉酸は野菜や果物にも多く含まれますが熱に弱いので、生でも食べられる食品から摂取することを意識してみましょう。ビタミンB群は水溶性ビタミンの為、一度にたくさん摂取しても体外に排泄されてしまいます。ビタミンB群不足にならないように、毎日の食事やサプリメントなどでしっかり摂って元気に過ごしましょう