食中毒予防について🍉

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今回は6月から8月に多く発生する「食中毒」についてです食中毒は飲食店などで食べる食事だけでなく、家庭での食事でも発生しています。家庭での食中毒を防ぐのは食材を選び、調理する皆さん自身です

 

知っておきたい食中毒の主な原因

食中毒は夏場(6月から8月)に多く発生しています

代表的なものは、腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどです。食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります

腸管出血性大腸菌(O157O111など)

牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つで、腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。食肉などに付着し、肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します

カンピロバクター

牛や豚、鶏などの腸の中にいる細菌です。この細菌が付着した肉を、生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって、食中毒を発症します。また、吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状で、初期症状では、発熱や頭痛、筋肉痛、倦怠感などがみられます

 

食中毒予防の3原則
 食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
 細菌による食中毒を予防するためには、

  (1)細菌を食べ物につけない
  (2)食べ物に付着した細菌を増やさない
  (3)食べ物や調理器具に付着した細菌をやっつける
 という3つのことが原則となります。

(1)つけない=洗う!分ける!

手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように、次のようなときは、必ず手を洗いましょう。

  • 調理を始める前
  • 生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
  • 調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
  • 食卓につく前
  • 残った食品を扱う前

(2)増やさない=低温で保存する

細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。

(3)やっつける=加熱処理

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全ですふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。台所用殺菌剤の使用も効果的です

 

食中毒は簡単な予防方法をきちんと守れば予防できます。
それでも、もし腹が痛くなったり、下痢をしたり気持ちが悪くなったりしたら、お医者さんに相談しましょう